僕がテラ出版に入社した当時、今から10年以上前ですね、今のこじんまりとまとまった感とは程遠い、そこらじゅうに個性の強い竹ノ子がニョキリとはえた遊園地のような会社でした。

今日、当時、遭遇した面白い面子をご紹介しましょう。思い出深い人々です。

☆短髪乙女さん

彼については以前、少し述べましたが、とにかく個性の塊のような人でした。ルックスはもちろん短髪。ブランド好き。何かあると必ず優しい彼氏がフォローしてくれていたようです。彼はかなり文才があって、自身の連載コーナー『気分はバイアス』？だったと思いますが、そこで外見からは想像できないほどの痛快な文章を書いて人気を博してました。印象的だったのは会社で急に倒れて鼻血を出したり、グラスを割ってほったらかしにして大騒ぎになったりと不思議行動が多かったこと。辞めてから数年は、今のバディにもの申すと、バディに数々の忠告の手紙を送ってくださいました。

☆進行管理の鈴木さん

自分が入社するのと入れ替えにお辞めになり、1ヵ月ぐらいしかかぶっていません。編集後記のイラストはキラキラ系だったのですが実際はもっとイカホモ系でもギャル入ってた系だったので、アレレ？と思ったのですが、彼もブランド好き、LOUIS VUITTONのバックを肩にかけて出社してましたね。彼の話はあとから、いろいろ聞いたのですが、かなり押しの強い進行管理で、当時編集スタッフだったブルも締め切り絶対厳守の彼からよく泣かされていたそうです。だから締め切りを守らない編集スタッフに対していつもピリピリしていて、締め切り目前はかなり険悪な雰囲気が編集部内を漂っていたみたい。辞めるときまってからはかなりサバサバだったようで、自分には一連のキリキリ感がまったく想像できませんでした。辞めた後、一度復活するしないの話がありましたが、結局、再登場することはありませんでしたね。

☆優臣さん

通称、あいちゃん。元祖あいちゃんです（笑）。営業のトップで彼の下で1年ぐらいは働いたでしょうか？だから思い出はかなりあります。とっても愉快で、おばさん気質だけど優しくて和める人でしたね。外国人の彼氏がいて、いつも綺麗になることばかりを考えており、仕事中でも手鏡ははなせませんでした。しばらく静かだからと横を見ると、うとうとしていたりするし…。定時の8時には必ず退社し、会社から5分のレアなスポーツクラブに通う、まさにOLのような生活。その緩さにキィッと言う人もいたようですが、多くのスタッフから愛されていたので、引っ越しの手伝いを有志で行ったり、退社後のやりとりもかなりありました。彼の僕への口癖は「あんたは真面目だから、これからちゃんとやってけるか心配だよ」でした。ちゃんとやりきってますよ、元祖あいちゃん。


☆マングースさん

一見すると、あまりゲイに見えない、ある意味ノンケ風に見え、何かこだわりのあるよいな生き方をしていたような気がします（核心はあまりわかりません）。自分しかしらないエピソードを…。デブ専だった彼になぜか、海外で買ったゲイも出演するデブ女のエロビを勧めたら「オレ、そんなの興味ねぇし」とやっぱりノンケ風に拒絶されました。今でも語り継がれる彼の事件があります。それは、唯一、社長に真っ向から過激な言葉を吐き捨てて、大喧嘩をし、会社を辞めたこと。そして、1週間後に復帰したという強者であったこと。当時の状況から考えるとこれは100％に近いぐらいあり得ない出来事なんですね。ある意味、尊敬しちゃいます。後半は彼の意とは反して周りの環境が大きく変わり、会社を去ることになりました。

こいしさん

ちょっと変名にしました。彼は外注のスタッフだったのですが、当初から仕事のかかわりがあり、入社した頃はかなり仲良くさせてもらってました。仲のいいカップルで生活をしていて、自宅にもおじゃまし、世間一般的な話ができる人。なんで、この人が唯一、会社周辺でまともな人かもと、勝手に判断していたのですが、これまた大間違い。とある事件で大喧嘩となり、それ以降二度と口をきくこともなく、彼もテラ出版を去っていくことになります。まあ、事件といっても他愛のないことかもしれません。ただ180度変貌したエゴイスティクな言動を目のあたりにし、彼の人間性を全く信じられなくなりましたね。


今日この辺でお終いです。