先日、『ビッグ・ボーイズ』を試写してきました。これ、あのファミレスとは関係ありせん（一応ね）。



原題は、『ザ・ビッグ・イヤーズ』というんですが、何か、似ているような似てないような不思議なさじ加減の題名ですね。サブキャッチの「バードフルコメディ…」というのも含めて、日本陣営のおてんば振りがうかがえます（笑）。

『ザ・ビッグ・イヤーズ』とは、北米で行われている野鳥カウント競技で、1年間にどれだけ野鳥の種類を観測できたかを競うコンテストなんですね。それに参加して、全米をかけずり回るのが、3人の男性主人公たち。アメリカを代表するコメディアン俳優のジャック・ブラック、スティーブ・マーティン、オーウェン・ウィルソンらが、自身の問題を抱えながら、夢の新記録樹立に向けて奮闘するお話しです。

この『ビッグ・ボーイズ』というタイトルが、彼らの体型や年齢に準ずるか、はたまた、夢の大きさに比例するのかはわかりませんが、おデブなオタク男性、エクゼクティブなオジサン、若作りで元気な中年と、どこかしら、ゲイのカテゴリーにもリンクしそうな面々です。

実は、映画で一番気になったのは、ジャック・ブラックは暑苦しくて嫌い、スティーブ・マーティンが好きなの…としゃべっていた女性客で、上映中ひとりでケタケタと笑っていたこと。すごい、感性の持ち主で、どぎもを抜かれました。

監督はあの『プラダを着た悪魔』のデビッド・フランケルなんですが、こちらの作品には毒っ気は全くありません。あるのは、「鳥＋幸せ」のまさにバードフルなシーンがあちらこちらということで…。最新号の『BADIOUT』でさらなる詳細＆感想をお伝えしますので、気になる方は、そちらもチェックしてみてください。

6月30日（土）よりシネマート新宿、他にてロードショーです。