Category: コラム
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悪人=善人!?
今日、レイトショーの『悪人』を観てきました。日本映画を公開日に観るのは本当に久しぶり。話題の、そう、タイムリーな映画ですね。
まずは国際映画の主演女優賞を取った深津さんの演技から。この人、もともとなんとなく不幸な感じ。泣き出したらめちゃくちゃ可哀想になってしまいました。だって後半はずっとぐしょぐしょですからね。監督の言う微妙な年齢や境遇のラインもうまく出していたと思います。これが役作りか地なのかは定かではありませんが…。自分的にはまあまあだったかなぁ。
それよりも、自ら立候補し、全身全霊で初の悪役に挑んだという妻夫木くんの汚れ具合が良かった。見方によっては完全なブス。セリフが多いわけではないぶん、表情や態度で気持ちを表現しなければならないところはかなり苦労したんだと思います。セックスだけは上手いという設定も面白いし、雄らしい強引さも役につながっていました。意外性もあるしね。でも、俳優なんだからもうちょっと体を鍛えていいのでは…。役も肉体労働者なわけですし(笑)。
ゲイ的にはビッチな殺され女の悪態ぶりがガツンと来ますね。本当に嫌な女。こいつが本当の『悪人』ですよ。あとイケメンのチャラ男ね。本当にチャラチャラしていて良かった。
そして大ヒットは樹木希林ちゃん。あの顔で無表情、その上クローズアップなんてシーンの多用は反則技ですよ(笑)。やはり味わい深い大女優です。僕なら彼女に賞をあげたいけどね。
ストーリー展開には、特に目新しさはないんだけど、殺人をメインに描かないぶん、サスペンス、恐怖、殺人者の異常な心理という要素の密度は低いです(このあたりに不満を抱く人も多いようで)。犯罪者を取り巻く周囲の状況や関係を丹念に描いているので、『悪人』というよりは『善人』『心清き人』たちが悪事を通して全面に描き出されているように思いました。
ラストは定番的でちょつと説明的だったかなあ。深津絵里の言い聞かせのパートは不必要だったかもしれませんね。灯台のラストで終わると印象深かった思いました。
話題の映画は、とにかく話題沸騰中に観るべし!じゃないと、いつまでも、ああ賞とった映画ね、で終わっちゃいますから(笑)。『おくりびと』がまさにそうでしたから…。
まずは国際映画の主演女優賞を取った深津さんの演技から。この人、もともとなんとなく不幸な感じ。泣き出したらめちゃくちゃ可哀想になってしまいました。だって後半はずっとぐしょぐしょですからね。監督の言う微妙な年齢や境遇のラインもうまく出していたと思います。これが役作りか地なのかは定かではありませんが…。自分的にはまあまあだったかなぁ。
それよりも、自ら立候補し、全身全霊で初の悪役に挑んだという妻夫木くんの汚れ具合が良かった。見方によっては完全なブス。セリフが多いわけではないぶん、表情や態度で気持ちを表現しなければならないところはかなり苦労したんだと思います。セックスだけは上手いという設定も面白いし、雄らしい強引さも役につながっていました。意外性もあるしね。でも、俳優なんだからもうちょっと体を鍛えていいのでは…。役も肉体労働者なわけですし(笑)。
ゲイ的にはビッチな殺され女の悪態ぶりがガツンと来ますね。本当に嫌な女。こいつが本当の『悪人』ですよ。あとイケメンのチャラ男ね。本当にチャラチャラしていて良かった。
そして大ヒットは樹木希林ちゃん。あの顔で無表情、その上クローズアップなんてシーンの多用は反則技ですよ(笑)。やはり味わい深い大女優です。僕なら彼女に賞をあげたいけどね。
ストーリー展開には、特に目新しさはないんだけど、殺人をメインに描かないぶん、サスペンス、恐怖、殺人者の異常な心理という要素の密度は低いです(このあたりに不満を抱く人も多いようで)。犯罪者を取り巻く周囲の状況や関係を丹念に描いているので、『悪人』というよりは『善人』『心清き人』たちが悪事を通して全面に描き出されているように思いました。
ラストは定番的でちょつと説明的だったかなあ。深津絵里の言い聞かせのパートは不必要だったかもしれませんね。灯台のラストで終わると印象深かった思いました。
話題の映画は、とにかく話題沸騰中に観るべし!じゃないと、いつまでも、ああ賞とった映画ね、で終わっちゃいますから(笑)。『おくりびと』がまさにそうでしたから…。