やはり、世の中、折り合いとバランスが大切なのだと、つくづく思います。

折り合いとは、自分の欲求と相手の欲求の中間地点を見出すこと。自分の我を押し通し過ぎないこと。かといって、相手に言いなりにばかりにならないこと……などでしょうか。

バランスとは、極端に走らないこと。善に触れたら悪を見つめる。いつまでも善人面をしないこと。悪人気取りしないこと（笑）。空想の世界も好きだけど、現実の世界のことをきちんと受け入れる。もっと分かりやすくいえば、少年の心を持つ立派な大人とでもいいましょうか（笑）。バランスが取れているということは、まさに、年齢も時空も超え、全体を包括しているということだと思います。

これらは何にでも当てはまりますよね。良し悪しは別としても、こうしたことが出来る人が、いわゆる、世の中を上手に生きている人なのではないでしょうか。多くの人から「あの人なんかいいね。素敵な生き方してるね」なんていわれる人はこんなタイプなんでしょう。

もちろん、片方に寄った生き方も悪いわけではない。寄れば寄るほど、パワーは湧いてくるし、個性派際立ってくる。そして芸術性も高まる場合も多い。でもそこに、普通とか、一般とか、安らぎなんてものを求めてもダメですよ。だって、もともとそんなものは存在しないんだから、話がややこしくなっちゃう。

一番、辛いのは、こうした現実を知らずか、見ずかで、場違いの要求をするタイプの人たちでしょうか…。でも、多くの悩みや行き詰まりが、こうしたものから派生しているのも事実。

バランスか？アンバランスか？　腹を決めて前を向くことが全ての始まりのような気がしてきます。