自宅の最寄り駅そばにある立ち食いそば屋さん。地元にいながら一度も入ったことがなかったのですが、数ヶ月前に初めて入りました。

なぜか知らないけど結構、繁盛しているみたいで、客はいつもそこそこいます。安くて値段の割にはうまいのが人気の要因のひとつなんだろうけど、ここのおばちゃんがいい感じなんですね。本当に人のいいお母さんて感じで、帰り際に『ごちそうさま！』と素直に声をかけてしまうんですよ。これが僕ひとりだけじゃなく、ほとんどのお客さんがお礼を口にするわけです。この光景にはびっくりしたした。

他のお店ではこんなことはないし、隣のクィックガストでは機械的に注文し機械的に客は帰って行きます。自分はたまに「ごちそうさま」といっても時間差でかすかに反応してくれたり、全くの無反応の時もあります。

数回、通った後に、カレー用の備え付けの福神漬けを食べたら、ちょっと腐りかけの味がしたので食べるのを止めたんだけど、別のお客さんが帰り際に「おばちゃん、福神漬けヤバいから変えた方がいいよ」とクレームすることなく告げて立ち去る感じ。おばちゃん、「あらあら、ごめんなさい、ありがとね」と言ってました。僕は、これ下手すると本当にヤバいことになるから…と少しハラハラしてました。

昨日なんかは、力そばを頼んですぐにおろし力そばに変えてくれという客にちょと何かを言いかけてやめたおばちゃん。おろし力そばを出すときに、「今回、おもち1個多いけど、力そばのつもりで作っちゃたから、特別ね」と、サービス。

やっぱり、人柄って体全体に出るんですね。顔つきというか、言葉じりというか、オーラというか…。

通常なら、上記の福神漬け事件なんかあると、二度と行かないんだけど、このそば屋だけはべつもの。なんか不思議ですね。