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こんにちは。元気ですか?調子はどう?欲張ったり!怒ったり、悲しんだりしてませんか? さあ、少欲知足でいきましょうw。

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禁断のコミック映画『アシュラ』

昨日、話題の映画『アシュラ』を見て来ました。ジョージ秋山原作のアニメで、映像化は不可能だと言われていた作品です。よくある宣伝文句ですね(笑)。

あしゅら

40年前に、有害図書に指定さており、その内容はかなり衝撃的。こんな作品があったなんて、『アシュラ』の映画の宣伝を見るまで全く知りませんでした。

鑑賞前に原作本を購入して、そのヤバさ具合をしっかり頭に叩きこんで劇場に行ってきました。

舞台は1500年頃の戦乱と飢餓の続く荒れ果てた日本。アシュラとは、死肉を食って生きた母親から生まれ、彼自身も人肉を食いながら、飢えをしのいできた獣の子です。やがて、お坊さんや村娘と出会い、アシュは人間性を取り戻していくのだけれど、そこにはさらなる悲痛な感情が生まれてくるわけです。さあ、アシュラは人間になれるのか? そもそも、人間の中ある獣性とは…?といったかなりヘビーなテーマなんですね。

この手の映画にあるように、原作の過激さはかなり軽減されています。一般客にも馴染むように、エンターテイメント性が考慮され、話がわかりやすく仕上がっています。映画的にはまずまずの出来だったのではないでしょうか。

ただ、大切なサブキャラクターが数名割愛されていたのが残念。アシュラの父親や七郎の恋敵、それに、アシュラの母親が冒頭しか登場しないことや弟を食ってしまった少年の苦悩なんかの下りが省かれてしまっているのは痛い。なぜなら、物語を成す大切な要素のひとつひとつだからです。

上映時間は70分と短めなんだから、もう少し長くして、上記の要素を盛り込んでも良かったのでは…と思うけど。まあ、テーマがテーマなだけに、映像では描けない箇所も多々あるんでしょうね。

あと、「うまれてこないほうがよかった!」というアシュラの決め台詞が、映画では一度だけしか使われていなかったこと。原作では、主要シーンの終わりには必ず吐き捨てられる『アシュラ』作品の象徴的な言葉でしたから…。

アシュラさん
▲原作のアシュラは漫画よりキモカワイイ。立て眉毛は同じだったよ。

ラストも全く原作とは異なり、スペクタクルと希望が付け足されていました。ただ、原作が打ち切りになったということだから、本当の意味での原作のラストはないのかもしれません。

手塚治虫の社会派コミックが好きな人にはオススメの作品です。ぜひ、チェックしてみてください。

あと、真田広之とアンソニー・ホプキンスがゲイカップル役を演じた『最終目的地』も見てきました。こちらの感想は、後日、お届けします。

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プロフィール

健太郎

Author:健太郎
劇団、旅行会社を経て、1997年10月、テラ出版入社。以後、バディ一色で18年目に突入。いつの間にかバディ最古参の居候エコエコ~なアザラク社員になってしまいました(笑)。フレーフレーテラ出版んっ!

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