Category: コラム
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みゆきと走する?
発売してかなり経ってしまいましたが、今、ヘビロテで中島みゆきの『荒野より』を聞いています。一応、最も新しいアルバムです。
往年のみゆきファンなんで一応、ひと通り聴いておかないと気が安まらないんですよね。
ネットの評判、おおかたみゆきファンの書き込みなので悪評は少ない。みゆきファンというよりはみゆき教信者といった感じかなぁ(笑)。
僕は夜会に通うほどの教者ではありませんが、アルバムは全てiPodに入っていて、ユーミンよりはみゆきを聴いて青春を過ごしてきました。そんなゆるいファンの感想です。
今回も、相変わらずのみゆき節?調?の仕上がりです。これは良くも悪くも中島みゆきのセールスポイントであり、コアなファンを決して裏切らない『らしさ』でもあります。
表面的な人たちはこれを嫌い、コアなファンの中にも、後期の激情型(夜会型)を敬遠する人もしばしば。自分も数年前まではそうでした。
確かに長年の間に歌い方や歌詞の抽象化などの変化はありますが、根本にあるものは全て同じです。わかりやすく言えば、曲や歌詞の同型パターンは繰り返し繰り返し行われています。それはこの新アルバムでも同じこと。どの曲も以前に聴いたことがあるように思えてきます。
ただ大きな違いは、人生の経験を積んでいるから、歌詞を綴る視点が、かなり精神性の高い場所からの言葉になっているんですよね。彼女の信じる仏教的世界観です。
ラストの『走』なんかは正に悟りの境地。これは結構、身にしみて好きですね。あと、『旅人よ我に帰れ』。これは正に夜会の楽曲で自分的には苦手な歌い方なんだけど、後半のジャスミンの下りが秀逸。サイトに「ジャスミンなんて突然出てきてもなんだかわからん」という書き込みがあったけど、ジャスミンがどんな人だなんてわからなくていいんです。確かに過去の彼女の曲に出てくるけど、そんなことわからなくても歌詞の意味はわかります。自分で考えて感じればいいだけ。
そして、中島みゆきらしい『BAーNAーNA』は、お得意の応援歌でハツラツとしています。人生は闘いと気づきの繰り返しですからね。
あと、今回から英語訳が日本語歌詞の隣ページに掲載されるようになりました。彼女のアルバムには必ず英語歌詞がつくんですよね。海外のファンが多いいからです。でもこれがあることで、曖昧にとれる日本語の歌詞が明確にわかります。英語は表現が端的だからです。
そうそう、タイトル曲であり、南極物語のテーマ曲でもある『荒野より』はトップ収録。この曲が最後につながるように仕上げられているのも中島みゆきらしさですね。
少しでも興味が芽生えたら、ぜひトライしてみてください。まあ、一見こてこてでヘビィかもしれませんが(笑)。
荒野より (2011/11/16) 中島みゆき 商品詳細を見る |
往年のみゆきファンなんで一応、ひと通り聴いておかないと気が安まらないんですよね。
ネットの評判、おおかたみゆきファンの書き込みなので悪評は少ない。みゆきファンというよりはみゆき教信者といった感じかなぁ(笑)。
僕は夜会に通うほどの教者ではありませんが、アルバムは全てiPodに入っていて、ユーミンよりはみゆきを聴いて青春を過ごしてきました。そんなゆるいファンの感想です。
今回も、相変わらずのみゆき節?調?の仕上がりです。これは良くも悪くも中島みゆきのセールスポイントであり、コアなファンを決して裏切らない『らしさ』でもあります。
表面的な人たちはこれを嫌い、コアなファンの中にも、後期の激情型(夜会型)を敬遠する人もしばしば。自分も数年前まではそうでした。
確かに長年の間に歌い方や歌詞の抽象化などの変化はありますが、根本にあるものは全て同じです。わかりやすく言えば、曲や歌詞の同型パターンは繰り返し繰り返し行われています。それはこの新アルバムでも同じこと。どの曲も以前に聴いたことがあるように思えてきます。
ただ大きな違いは、人生の経験を積んでいるから、歌詞を綴る視点が、かなり精神性の高い場所からの言葉になっているんですよね。彼女の信じる仏教的世界観です。
ラストの『走』なんかは正に悟りの境地。これは結構、身にしみて好きですね。あと、『旅人よ我に帰れ』。これは正に夜会の楽曲で自分的には苦手な歌い方なんだけど、後半のジャスミンの下りが秀逸。サイトに「ジャスミンなんて突然出てきてもなんだかわからん」という書き込みがあったけど、ジャスミンがどんな人だなんてわからなくていいんです。確かに過去の彼女の曲に出てくるけど、そんなことわからなくても歌詞の意味はわかります。自分で考えて感じればいいだけ。
そして、中島みゆきらしい『BAーNAーNA』は、お得意の応援歌でハツラツとしています。人生は闘いと気づきの繰り返しですからね。
あと、今回から英語訳が日本語歌詞の隣ページに掲載されるようになりました。彼女のアルバムには必ず英語歌詞がつくんですよね。海外のファンが多いいからです。でもこれがあることで、曖昧にとれる日本語の歌詞が明確にわかります。英語は表現が端的だからです。
そうそう、タイトル曲であり、南極物語のテーマ曲でもある『荒野より』はトップ収録。この曲が最後につながるように仕上げられているのも中島みゆきらしさですね。
少しでも興味が芽生えたら、ぜひトライしてみてください。まあ、一見こてこてでヘビィかもしれませんが(笑)。