日曜日に見た『ゴーン・ガール』の感想を…。



これ、あの『セブン』や『ファイトクラブ』『ベンジャミン・パトン』を監督したデビッド・フィンチャーが作った映画です。最近だと『ドラゴン・タトゥーの女』。まあ、これらを見ると、確かに系統は似てますね。

いきなりだけど、個人的にはあまり好きな映画じゃなかったなあ。後味が悪いもの。で、ちょっといっちゃってましたね。何が？ってそこを言ったらネタバレになっちゃうから…なんだけど。

これ、全米で600万部も売れたた本の映画化らしいんだけど、いまどき、600万って、ホントに売れたのかい？　もちろん電子書籍ぶんも含まれるんでしょうけどね。



ざっくりなストーリは…、結婚5周年を迎えた朝に、突然妻がいなくなってしまう。彼女は、美人で、頭が良くて、夫婦はとても仲が良かったはずなのに…。でもそれは表だけのお話で、実は…ってことになるんですよね。ありがちっちゃありがち。でも、ここに、サイコ的な要素が加わってくるから話がややこしくなってくる。

面白いのは、メディアにおけるイメージ合戦。現代の必須要項ですよね。周囲からの観られ方によって、物事の方向が180度変わってしまうわけで。そのあたりのやり取りは面白かったかなあ。

手法としてはベーシックなんだろうけど、ある物事のとある面だけを語っているから、それはそれで間違いではないわけで、自分自身を正当化できる。でも、真実を語るには不十分なわけで…。やがてその側面の枠が広がり、真実が見えてくる…。ああ、誰が一体、一番、悪いのかって…。

驚いたのが、笑う映画じゃないと思うんだけど、いくつかの箇所で、くすくす笑う人が数人いたんですよね。自分も数カ所で思わず、クスって…。だって、えー、そうなっちゃうのーって。おいおいって感じなんですもん（笑）。

でも、全体を通して謎多きミステリー、クイズ形式で話の展開が進んだり、後半はエグいシーンも多い。そして、最後は…。もう～スッキリしません。みなさん、自分で見て、良し悪しを判断してください。

ちなみに、フィンチャー監督の『ベンジャミン・パトン 』は良かったなあ～。あれは、感動しました。