ボーイ・ジョージがアルバムを出しました。50を過ぎて、何度目かの復活アルバム『THIS IS WHAT I DO』。ジャケ写を見てのとおり、メチャクチャスリムになっての再登場。欧米のメディアが一斉に、変わり過ぎた彼を取り上げてました。

This Is What I Do (2013/12/20) Boy George 商品詳細を見る

ボーイ・ジョージは、ご存知、80年代前半の洋楽シーンを一斉風靡した、元カルチャークラブのヴォーカルですね。「カマ～カマ～カマ～」の人。前にもどこかで、ちょっと触れましたが、カルチャー・クラブは、高校生のときに最もよく聞いていた音楽のひとつです。

当時、音楽の他にも、帽子や鞄、手袋まで、なんとなくカルチャー・クラブ仕様にアレンジして、使用してましたっけ（笑）。



▲最盛期。あんにゅい！



▲最重期。ボーイDX！



▲ヤバい時。ただの汚いおっさん

とにかく、セカンドアルバム『カラーバイナンバーズ』のクオリティが高く、世界中で大ヒット。マドンナやマイケル、ワムなどMTV世代のニューヒーローとして大活躍しました。そう、マドンナと同期ですね。グループ時代のアルバム４作とソロアルバム３作は大好きです。が、DJ転身後のアルバムはあまり興味がありません。

大昔からファンをやっているので、今回の久々のオリジナルアルバムに様々な思いを抱きながら聞いてみました。

メディアの好評価の通り、予想以上によかったのでびっくり。といっても、全盛期には全く及びません。だって、もう、声が最後のホイットニーと同じで、ガラガラの別人？　まさに、激しい生き様そのものがでちゃってますね。

シングルカットされた『KING OF EVERYTHING』『MY GOD』は、UKロック風でいい感じです。個人的にはカントリー調の『IT’S EASY』が心地よかったなあ。で、残りの半分以上は、レゲですね。やっぱり、ジョージは、レゲが好きなんだなあと…。レゲは少々苦手です。

アルバム全体を聞いていて思うのは、やはりこれまでの流れを汲んだ楽曲、アルバム作りなのではと思いました。レゲはもちろん、キリストがからんだり、日本語が組み込まれていたり、歌詞のフレーズもおなじみのワードが目に付く。プロモも、かつてのものと似通ったテイストが盛り込まれている。自分としては、ああ、懐かしいいという感覚が…。

ドラッグや監禁なんてことで、何度も逮捕され、UPDOWNを繰り返して来たジョージですが、もともと、すごいおねーさんだし、なんとなくマツコあたりにリンクしてくるんですよね（笑）。今回を機に、少しは、落ち着いて、再評価され、アーティスト地に足の着いた活動ができるといいです。ホント。