ちょっと前からハマっているのが名作小説をコミックで見せるシリーズです。

要点が短時間で端的に描かれているので何かと重宝します。家に帰るまでに読み終えられるのがナイスですね。

今まで、夏目漱石の『こころ』に始まり、『斜陽』『明暗』、『羅生門』『人間失格』、『破壊』、そして昨日は新渡戸稲造の『武士道』。

『武士道』、納得と日本の特異性を改めて、そうだよね、と思わせてくれました。でも、ひとつ引っかかるのが、武士道の前に、やはり仏教でしょう。

新渡戸さんは日本は無宗教だといっているけど、これは完全に違っていますよね。本人が自覚しようがしまいが、日本はかなりの度合いで仏教から精神の影響を受けています。武士道以前からの話です。

まあ、これはこの本を読む上ではとるに足りないことかも知れませんが、新渡戸さんが、あまりにも日本が無宗教で日本人のメンタリティがどこから来ているかわからないと冒頭で訴えているので、こんな風に思いました。

でも『武士道』、クールでカッコいいですね。