Category: コラム
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THE HISTORY OF BADI?
『THE HISTORY OF BADI/前編』
バディの過去記事をチェックしていたら、2009年に向けた大リニューアル間際にバディ史について自分が語った記事(2008年11月号)があったので、それをちょっとお届けしようと思います。というのは、今はかなり薄れてしまった「熱い思い(!?)」やらが語られているので、なんとなく、面白いと思いピックアップしました。もう、後戻りは出来ないとしても、時に、初心にかえる時間も大切ですよね(笑)。4年近く前のお話です。
「ゲイブームとともに誕生したゲイ雑誌」
私がバディと出会ったのが、創刊して1年ぐらいだった20代半ばぐらいのことでしょうか。それまではゲイ雑誌の代表格だった『薔薇族』を購入し、情報やエロネタを収集していたのですが、『バディ』は『薔薇族』よりもよりポップな誌面で、自分の感覚に近い特集や情報が掲載されており、毎号購入しては、誌面を食い入るように見ていた記憶があります。
『バディ』が創刊されたのが、今から14年前の1993年11月22日です。ここで『バディ』誕生の経緯を少しお話しましょう。創刊前後の時代は、世間は空前のゲイブームといわれ、一般メディアがこぞって等身大のゲイを取り上げるようになり、ゲイを切り口にすれば雑誌は売れる、TV番組視聴率は稼げるといった、ゲイにとっては明るい未来を予感させる新しい時代、ゲイシーン全体が大きなパワーを持ち始めた時期でもありました。こうしたパワーに後押しされながら、今までには存在しなかった「ゲイによるゲイのためのゲイ雑誌を作ろう!」と、新宿2丁目の雑居ビルでゲイ業界の関係者が集まってスタートしたのがこの『バディ』です。それまでのゲイ雑誌はノンケの会社やスタッフが中心に制作したのがほとんどで、ノンケがゲイの意見を代弁するというスタイルや彼らの目線や感覚のズレに様々な弊害も生まれてきた頃でもあります。
創刊からしばらくして、『バディ』が掲げたキャッチフレーズに「ハッピー・ゲイライフ」という言葉があります。ご存知の方も多いと思いますが、これは当時、読者だった自分がゲイであることを肯定的に受けとらえる手助けをしてくれた大切なフレーズでもありました。それまでは、ゲイであることは世間的にはよくないこと、ゲイは人の陰で生きなければならない、ゲイは偽装結婚した方が幸せだ、などとネガティブな言葉が横行していたのですから。
また、『バディ』が大切にしていた理念のひとつに、利益は積極的にゲイシーンに還元していくという考えがあります。この理念のもと、テラ出版は全国のゲイイベントやゲイパレードに参加し、多くのオーガナイザーとタッグを組み、自らも合コンバディなどの読者サービスイベントを行ったり、様々なゲイ関連商品を市場とは一線を画した低価格で販売、多くのゲイ作家やアーティストを応援してきたのです。
『バディ』創刊4年目にして、私は『バディ』を読む側から作る側。読者の皆様にゲイライフ情報を伝達、提案、企画していく立場へと身を置くことになりました。入社当時は、ゲイとしてせっかく生まれてきたのだから、ゲイシーンのために何かを提供していこうという気持ちを胸に、がむしゃらに毎日を送っていたように思います。その熱い思いによけいな脂肪がついた今でも、その質と量は変わりません。
『バディ』も今年の11月で創刊15周年を迎えます。より、ゲイの人たちに喜ばれる『バディ』をお届けしたいと思っています。皆様の声をお待ちしています。ぜひ次項のアンケートにお答えください。
正直、今の現時点では、こっ恥ずかしい部分や訂正をくわえたい部分もあるのですが…まあ、これはこれで(笑)。『THE HISTORY OF BADI/後編』は、またいずれアップします。
バディの過去記事をチェックしていたら、2009年に向けた大リニューアル間際にバディ史について自分が語った記事(2008年11月号)があったので、それをちょっとお届けしようと思います。というのは、今はかなり薄れてしまった「熱い思い(!?)」やらが語られているので、なんとなく、面白いと思いピックアップしました。もう、後戻りは出来ないとしても、時に、初心にかえる時間も大切ですよね(笑)。4年近く前のお話です。
「ゲイブームとともに誕生したゲイ雑誌」
私がバディと出会ったのが、創刊して1年ぐらいだった20代半ばぐらいのことでしょうか。それまではゲイ雑誌の代表格だった『薔薇族』を購入し、情報やエロネタを収集していたのですが、『バディ』は『薔薇族』よりもよりポップな誌面で、自分の感覚に近い特集や情報が掲載されており、毎号購入しては、誌面を食い入るように見ていた記憶があります。
『バディ』が創刊されたのが、今から14年前の1993年11月22日です。ここで『バディ』誕生の経緯を少しお話しましょう。創刊前後の時代は、世間は空前のゲイブームといわれ、一般メディアがこぞって等身大のゲイを取り上げるようになり、ゲイを切り口にすれば雑誌は売れる、TV番組視聴率は稼げるといった、ゲイにとっては明るい未来を予感させる新しい時代、ゲイシーン全体が大きなパワーを持ち始めた時期でもありました。こうしたパワーに後押しされながら、今までには存在しなかった「ゲイによるゲイのためのゲイ雑誌を作ろう!」と、新宿2丁目の雑居ビルでゲイ業界の関係者が集まってスタートしたのがこの『バディ』です。それまでのゲイ雑誌はノンケの会社やスタッフが中心に制作したのがほとんどで、ノンケがゲイの意見を代弁するというスタイルや彼らの目線や感覚のズレに様々な弊害も生まれてきた頃でもあります。
創刊からしばらくして、『バディ』が掲げたキャッチフレーズに「ハッピー・ゲイライフ」という言葉があります。ご存知の方も多いと思いますが、これは当時、読者だった自分がゲイであることを肯定的に受けとらえる手助けをしてくれた大切なフレーズでもありました。それまでは、ゲイであることは世間的にはよくないこと、ゲイは人の陰で生きなければならない、ゲイは偽装結婚した方が幸せだ、などとネガティブな言葉が横行していたのですから。
また、『バディ』が大切にしていた理念のひとつに、利益は積極的にゲイシーンに還元していくという考えがあります。この理念のもと、テラ出版は全国のゲイイベントやゲイパレードに参加し、多くのオーガナイザーとタッグを組み、自らも合コンバディなどの読者サービスイベントを行ったり、様々なゲイ関連商品を市場とは一線を画した低価格で販売、多くのゲイ作家やアーティストを応援してきたのです。
『バディ』創刊4年目にして、私は『バディ』を読む側から作る側。読者の皆様にゲイライフ情報を伝達、提案、企画していく立場へと身を置くことになりました。入社当時は、ゲイとしてせっかく生まれてきたのだから、ゲイシーンのために何かを提供していこうという気持ちを胸に、がむしゃらに毎日を送っていたように思います。その熱い思いによけいな脂肪がついた今でも、その質と量は変わりません。
『バディ』も今年の11月で創刊15周年を迎えます。より、ゲイの人たちに喜ばれる『バディ』をお届けしたいと思っています。皆様の声をお待ちしています。ぜひ次項のアンケートにお答えください。
正直、今の現時点では、こっ恥ずかしい部分や訂正をくわえたい部分もあるのですが…まあ、これはこれで(笑)。『THE HISTORY OF BADI/後編』は、またいずれアップします。