感情とは不思議なもので、なかなかひとつのところにとどまってはくれません。

あの時の思いと今の思い、そして、これから先の未来の思いは、それそれぞれに異なって、未来永劫同じであるなんてあり得ないんですから（笑）。それに、毎日毎日、日々、感情はアップ＆ダウン！

そんな事を考えると、結婚とか誓いとか、約束やら、信用なんてものまで、かなり不確定な代物だと思えるし、何だか嘘くさくい世界の話のように見えてきますよね。これらをダシに話を進めても、結局、失望や落胆が待っているだけだと思います。

かつて付き合っていた人に、別れ際、あの時にずっと一緒にいようね、っていった言葉は嘘だったのか？と問いただされたことがありました。

いやいや、あの時のあの思いは間違いないもので、当時の正直な気持ちを伝えたんだと、心の中で叫びました。

この出来事は、何故か自分の心にずーと引っかかり、ことあるごとに、全ての物は変わりゆき、ひとつのところにはとどまらないんだと、思い起こさせてくれるわけです。

そう、生きとし生けるものは全て変わりゆく存在。諸行無常ってやつですね。

全ての悲しみや苦しみから抜け出すには、変わりゆくことに執着しない、ということの理解と実行しかないんだと思います。変わることが本質のものに、変わらないことを要求するのは無茶苦茶な話ってことですよね。今さらながらですが…（笑）。