昔、よく遊んだひとり遊びがあります。記憶を辿る遊びです。ある条件の状況を思い出すんですね。

ひとつは、最も古い記憶を思い出すというもの。生まれてから最も新しく、ここから最も遠い記憶です。なんか位置を変えると古いものが新しくなる、近いものが遠くになる、ときに多面性を見せる真理のようです。

もうひとつは、最も幸せだった頃の映像を頭に映し出してみること。そしてその時の感情をリアルに体感してみることです。

なんか瞑想とかセラピーとかみたいですが、かなり心が落ち着いて、心が豊かになった気がしますよ。

僕の一番古い記憶は、幼稚園の庭で、集会かなにかのおり、花壇の縁に乗り降りして女の子と遊んでいるところ。たぶん4歳ぐらいの記憶です。

幸せの記憶は小学校から帰宅し、母親と姉、弟とこたつを囲んで、お茶をするシーン。みんな笑顔で再放送のドラマを見てくつろいでいるんです。ときに水戸黄門、ときに土曜ワイドショー、ときに夕陽丘の大統領？、ときにスリーナイン…。これは僕が最も幸福を感じていた頃の映像です。

みなさんは、どんな記憶が蘇ってきますか？