久々にナガオカケンメイの本を読み出しました。読み出したというのは、以前読み出して、途中で休止してしまったから。


新潮文庫／590円

この人の厳しいけど真実の的を得た言動は、大いに我が身を正させ、背筋がシャキンと伸びる思いをさせてくれます。そしてしばしの安堵かなあ。

こうしたものの見方ができる人がいると知るだけで、縮まってしまった寿命がグングンと伸びていくようで、明日を見つめ直せて、また再生が可能となるわけです。

デザイン会社を経営するナガオカケンメイの使命とは？そもそもデザインとはどういうものなのか？デザイナーとはどうあるべきか？いやいや人間として会社で、はたまた社会ではどうあるべきなのか？会社を成長させるための哲学とは？……日々、悩み、感じ、彷徨える魂の答えがズバリと記されていて、全てが勉強になります。本当に共感することだらけですね。

彼の厳しい流儀は、確かに万人受けするものではありませんが、そもそも万人受けするアイテムほど嘘臭くて、緩くて、適当なものはないのではないでしょうか？

行き着くところはどれも誰も同じ。意志の無いところには華麗な花は咲きませんよね。これは、大好きなジェームス･アレン本にも通じるお話です。