昨日、いつもより早めの帰宅だったので、テレビで放映されていた『幸福の黄色いハンカチ』を鑑賞できました。第一回日本アカデミー賞主演男優賞受賞作品でもあります。



いやー、色んな意味で面白かった。若い桃井かおりと武田鉄矢のコンビも面白かったし、高倉健の男気ある演技と役柄が妙にしびれちゃいましたね（笑）。でもって、何が一番かというと、自分の大好きな純愛物語だったってことでしょうか。

これが、当時の人々に大きな影響を与えた映画なんだということはよーくわかりました。

すごいのが、後半、健さんの恋愛話でずーとひっぱれる話の作りが立派。で、男気を振りかざし、突っ張る健さんが、終盤で弱気になるあたりもギャップがあって興味深かった。押し殺したような倍賞千恵子の影のある演技も上手かったなあ。古い日本の原風景もなんとなく、荒んだ心を感傷的にさせてくれました。

そして、そして、最後の名シーン。ああ、ここで不覚にも、涙が溢れてしまいましたね。

最後の健さん夫婦を追わない、遠目のカット割りも心の余韻を倍増させるうまいテクニックだなあって改めて感心。今、現在では矛盾を感じる内容も多少あるのだけど、まあ、そんなことも吹っ飛んで、ホント、名作と頷けるいい映画でしたね。

これに先がけて、高倉健、最後の主演映画『あなたへ』がＴＶ放映されたんですよね。こちらは、まだ未見ですが、録画済みなんで、近いうちにチェックして、また、感想書きまーす。