Category: コラム
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『告白』
日曜日に話題の映画『告白』を観てきました。
前評判通りかなりの出来に、日本映画としては久々に入場料に見合う出来映えでした。
松たか子主演ということで演技、大丈夫?と一抹の不安はあったのですが、観た人から、あまり気にならなかったということで、少し安心。監督が松をプッシュしたというからイメージはがっちりきたのでしょうね。
でも、やっぱり松の演技はイマイチでした(ラストのアレ以外は…)。彼女が求められたあっさり演技はわかるのですが、役の深みをもっととらえていたら、より印象に残る名作になっていたでしょうね。
原作は、ご存知の通り、本屋大賞を受賞した湊かなえの作品で、内容がぎっしり詰まっていて、演技がどうとかというよりストーリーを追うだけでも面白いし、監督はあの『嫌われ松子の一生』を撮影した中島監督。もちろん『松子…』や『パコ』のときのような原色のカラフルさはないんだけど、テーマとは相反する美しい映像の見せ方、詩的なカット割など心に深く印象づけられるわけです。いや、この監督は天才的ですね(笑)。
松の娘を殺した犯人が松の担当するクラスメイトの中にいる。松はその犯人に自らというか、間接的に罰を下すわけです。それは、未成年の殺人は法律で裁けないから…。
この映画を観て一番感じたのは、犯人を含めクラスメイトたちの恐ろしさです。今の若い子たちの感覚?ですかね?犯人はもとより、仲間、先生、すべてを追い込んでいく残酷さは胸が痛くなる。
学校が舞台なだけに、観客は圧倒的に学生が多かったですね。
多くのレビューが語るようにこの映画は『命とは何なのか?』がテーマとして置かれているわけですが、これをテーマにした一大マーダーショウとみれば、細かい非現実や演技不足は飲み込めます。
最後の最後まで、各人の告白で話がコロコロと展開する。そして、本当の最後に、予告でも使われた、松の迫真のあの顔にたどり着くわけです。
ラストだけは唯一『嫌われ松子…』のようにファンタジーでキラキラでワクワク?衝撃的で悲しいシーンだと言うのに…。
ぜひ、このパンチを劇場で体感してみてください。
前評判通りかなりの出来に、日本映画としては久々に入場料に見合う出来映えでした。
松たか子主演ということで演技、大丈夫?と一抹の不安はあったのですが、観た人から、あまり気にならなかったということで、少し安心。監督が松をプッシュしたというからイメージはがっちりきたのでしょうね。
でも、やっぱり松の演技はイマイチでした(ラストのアレ以外は…)。彼女が求められたあっさり演技はわかるのですが、役の深みをもっととらえていたら、より印象に残る名作になっていたでしょうね。
原作は、ご存知の通り、本屋大賞を受賞した湊かなえの作品で、内容がぎっしり詰まっていて、演技がどうとかというよりストーリーを追うだけでも面白いし、監督はあの『嫌われ松子の一生』を撮影した中島監督。もちろん『松子…』や『パコ』のときのような原色のカラフルさはないんだけど、テーマとは相反する美しい映像の見せ方、詩的なカット割など心に深く印象づけられるわけです。いや、この監督は天才的ですね(笑)。
松の娘を殺した犯人が松の担当するクラスメイトの中にいる。松はその犯人に自らというか、間接的に罰を下すわけです。それは、未成年の殺人は法律で裁けないから…。
この映画を観て一番感じたのは、犯人を含めクラスメイトたちの恐ろしさです。今の若い子たちの感覚?ですかね?犯人はもとより、仲間、先生、すべてを追い込んでいく残酷さは胸が痛くなる。
学校が舞台なだけに、観客は圧倒的に学生が多かったですね。
多くのレビューが語るようにこの映画は『命とは何なのか?』がテーマとして置かれているわけですが、これをテーマにした一大マーダーショウとみれば、細かい非現実や演技不足は飲み込めます。
最後の最後まで、各人の告白で話がコロコロと展開する。そして、本当の最後に、予告でも使われた、松の迫真のあの顔にたどり着くわけです。
ラストだけは唯一『嫌われ松子…』のようにファンタジーでキラキラでワクワク?衝撃的で悲しいシーンだと言うのに…。
ぜひ、このパンチを劇場で体感してみてください。