世界陸上の開幕となった女子マラソン、いろいろと面白かったですね。



福士選手のぶっちゃけキャラもさることながら、司会の織田裕二と解説の増田明美が味わい深かった。

増田明美については、当日の朝、阿川佐和子のトーク番組「サワコの朝？」で前予習ができたので、その異常な解説ぶりに妙に納得しながらかつ、笑いながら楽しめました。ちょっと、うざかったけどね。

何が異常かというと、選手のプチ情報がマシンガンのように飛び出す所。それをアナウンサーが閉口しちゃってるのが痛々しい。どうやら、自分の選手時代の経験とラジオ番組での師匠・永六輔のアドバイスが元で、選手のプライベート情報を直接取材しかき集め、それを解説に生かしているそうで…。彼女曰く、選手の人間味をもっと感じてほしいそうなんですね。

この手法を民放はどうやら受け入れてくれているけど、HNKではダメ出しが出てるみたい。

それに、織田裕二、インタビューがインタビューになってませんから（笑）。これまでにも多くのクレームがあったみたいだけど、それに、今回の起用も問題視されたようですが、結局、この有様。

復活を大注目されていた野口みずきも撃沈。それをしきりにかばう解説の高橋尚子と増田明美。レース前に、彼女と先輩たちの心の交流や挫折から這い上がる映像をいやというほど見せられたから、なんだか傷の舐め合いのようでスカッとしませんでした。

相変わらず手厳しかったのが、翌日の「サンデーモーニング」に登場した有森裕子。元カブちゃんの奥さんですね。この人のロンドン・オリンピックでの厳しい解説態度を思い出しても、彼女がメダルを獲得した時に「自分を褒めてあげたい」と残した、あの名言の重みがよーくわかります。

まあ、何はともあれ、久々にインパクトのあるマラソン中継でした。

最終日の男子マラソンも楽しみですね。あの市民ランナーがどれだけぶっちぎれるかが見どころです。