今、今月末にリリース予定のデジタル小説のデータを整理しているのですが、中でも個人的に良かった作品を３つチョイスしてご紹介しますね。


●『エア・アンビュランス！』作／北野浩輔



バディ2007年2月号に掲載された作品です。これ、チェックため再読していたらマジで泣けてきました。直接的には大泣きするような作品ではないのですが…。

新宿のハッテン場で出会った2人が、片方の男の住む信州を訪れるわけです。実は彼は山岳救助の医師で、バリバリ使命感を持って働いている。それに多少の嫉妬をしながらも、彼に好意を抱き、カッコいい彼が自分だけに見せる痴態（？）にムフムフと満足したりしたりするわけですね。とある事件をきっかけに、軽い気持ちが、やがて、真剣に付きあおうと思う気持ちに変わっていく。クライマックスのシーンでは、主人公が泣くのと同時に涙がウルウルしてきちゃいました。そして新たな目標を見出すわけです。

●織田みずほ短編集『青い川辺』『シャッターを切った』『安っぽい言葉』



バディ2007年5、10、11月号に掲載された織田みずほ氏の短編作品です。織田みずほさんは、第26回すばる文学賞を受賞されたバディでお馴染みの作家さんです。彼の作品はとても詩的で映像が折り重なるような綴られてる作品が多いと思います。

『青い川辺』は、週末セックスだけの相手が花火大会に誘ってくれて、初めて家族に会わせてくれた。短い文章の中で淡々と過ぎるベッドシーンや川辺の花火大会での2人を取り巻く雰囲気。どれをとっても心に深い印象を与えてくれます。

●『フェラマシン』作／武古田征雄



バディ2006年9月号掲載の超エロい作品です。まあ、こんなシチュエーション、みんな憧れるよねぇ～なんてぼやきたくなオイシさです！

部の飲み会の罰ゲームで仲間をフェラするハメになった掛布クン。周囲の反応は…というと、意外と目の奥を輝かせる部員もちらほら（!?）そこから、先輩、同僚、後輩、そして部の主将の下のお世話をさせられる掛布クン。どのシーンも生々しいくて、ホントに切望したくなるドリームワールです。登場チンポもほとんど味有りってのが卑猥ッよね。こりゃ、下手なエロ漫画よりも興奮しますよ！

その他、下記の作品をリリースします！
『10ccの海』by樋口めぐむ、『青春前夜』by中山淳平、『特別な夜』by小玉オサム、『淫楽の館』byマツマルユウジ、『丸太整骨院第三話／なすがままに』by伊香瀬益三

新デジタル小説は、1月28日（月）リリース予定です。

※画像はバディ掲載時のもので、電子書籍化されるものとは異なります。